ダマスカスとは

金属が織りなす必然の模様
 ダマスカス鋼については諸説ありますが、木目状の模様を持ち、強靭な刀剣の素材として知られる古代インドのウーツ鋼が起源であると言われています。当時の製法は失われており、異種の鋼材を積層鍛造することで、よく似た縞模様を表面に浮かび上がらせた鋼材が近年のダマスカス鋼です。
 古屋菜々の作るダマスカスオブジェは、物によっては完成までに数ヶ月を要します。鍛接という技術を使って、鉄、ニッケル、鋼などの異金属を重ね、加熱と加圧により一体化させます。これは鍛冶屋の技術の中でも最もシビアな技術です。

真っ赤になるまで加熱して、何度も叩き鍛え、のばし、ねじる…
温度や状態を把握しなくてはダマスカスは割れてしまいます。
鍛える点にさえ、どんな模様が浮かび上がるかは最後までわかりません。

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